「メタバースってファンタジーの世界?」
そう思っているあなたにこそ、ぜひ読んでほしい。
建築業界のリアルな課題に真っ向から向き合い、「伝わらない設計」を「感じられる空間」に変える、そんな仕事をしているのが、今回のゲスト「メタバース建築家」UMEさん。
第13回「HABINA TALK」では、建築のプロとしてリアルとバーチャルの橋渡しをするUMEさんの活動・哲学・未来展望をたっぷり伺いました。
メタバース建築家UMEさんとは?
UMEさんは元々、住宅・商業施設・店舗設計など、リアルな建築設計を手がける建築士。
しかし「言葉では伝わらない空間」をお客様に届けるため、3DモデルやVR、メタバース空間を活用した「体感できる建築」にシフト。
今では、メタバースを通して施主の理解を深め、設計ミスやトラブルの回避に貢献する新しいスタイルを確立しています。
メタバースを使う理由:「感じる」ことで伝わる建築
UMEさんがメタバース建築に取り組んだ原点は、「設計者の頭の中を正しく伝える手段がない」という課題でした。
- 図面や言葉だけでは伝わらない空間の高さ、光の入り方、怖さや安心感といった「感覚」
- 解消するために「CG空間の中に入って体験してもらう」というアプローチが生まれた
特に「吹き抜け」「視点の高さ」「日差しの入り方」など、紙の図面では絶対に伝えられない要素を、メタバース上では再現可能。
住む前に生活を“体験”できる、それが顧客満足度の高さにつながっています。
「トラブルを減らす」実務的な価値も
建築は「高額かつ一発勝負」の買い物。
しかし、現実には「思っていたのと違う…」というトラブルが多発。
- 日当たりが悪かった
- 台所から子供が見えなかった
- コンセントの位置が不便だった
- 設計士の意図が理解されず、建てた後に後悔する
こうしたギャップを、メタバース空間で事前に確認できることで解消。
「建物じゃなく、暮らしが欲しい」というユーザーのニーズに、体験というかたちで応える取り組みが、今注目されています。
UMEさんが使用するメタバース建築ツールとは?
UMEさんがメインで使用するのは、以下のような建築系ツール
- アーキトレンド:建築CADソフト
- JW-CAD:2D図面作成
- SketchUp:3Dモデリング
- Shapespark:リアルな質感と光の再現ができる建築向けビジュアライゼーションツール
さらに、家具や厨房機器は海外メーカーサイトから正式な3Dデータを取得することで、「リアルに忠実」な空間を構築。
建築の専門知識 × モデルの精度 × クオリティ重視
この3点が、他のメタバース空間との差を生んでいます。
メタバース建築の新しい可能性:防災・教育・リモートワーク
UMEさんは「メタバース=営業ツール」だけではなく、以下のような新たな社会的意義も提示しています。
防災シミュレーション
- 火事が起きたときにどこへ逃げるべきか
- 通路幅は適切か
- 災害時の動線をリアルに再現・体験可能
教育への活用
- 支援学校でのAR×建築体験授業
- 自分の作品をVRで表示し、世界と共有
地方×在宅ワークの可能性
- メタバース建築は完全リモートでの仕事が可能
- 技術を身につければ、在宅で年収1000万円を目指せる世界も
- 若者や地方在住者に新たな職業機会を創出
AI×メタバース建築の未来へ
UMEさんは、メタバース建築とAIを組み合わせたマーケティングにも挑戦中。
- 住宅展示場内にAIチャットボットを配置
- お客様の質問や会話データを収集・分析
- ターゲットごとに最適化された商品開発へ活用
「空間 × 顧客心理 × データ活用」が融合する、新しい住宅マーケティングが始まろうとしています。
UMEさんが描くビジョン:「好き」を「仕事」にする社会へ
最後にUMEさんが語った印象的な言葉があります。
結果を求めて行動するよりも、「経過を楽しむ」ことを大切にしてほしい。
- 好きなことを極める
- 社会に貢献できるスキルになる
- 自分だけの新しい仕事が生まれる
「既存の職業に当てはめるのではなく、自分で仕事を創る時代」
それを象徴するのが、メタバース建築家という職業なのかもしれません。
メタバース建築家うめさんの詳細はこちら
ホームページ:https://www.cgcreate-design.com/
TikTok:https://www.tiktok.com/@kenchikucgani…
まとめ:建築 × メタバースは、“リアル”を超えるかもしれない
UMEさんの活動は、ただの技術紹介にとどまらず、「空間体験の再定義」そのものでした。
- 建築のトラブルを減らす実務的アプローチ
- 防災・教育・リモート仕事への応用
- データ活用やAI統合による可能性
- 好きを仕事にする新しい働き方の提案
「メタバース建築家」という言葉が、10年後には当たり前になっているかもしれません。
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